エアコンが・・・

夏の暑い日も、冬の寒い日も、雨が降って湿気でじめじめしていた日も、我が部屋を快適な環境に保ってきてくれていたエアコンが壊れました。
そして、外より部屋の中が暑いという状況になっています。
一回だから窓を開けて寝るわけにもいかず、毎日寝れません。
まぁ、そのおかげで、今まで積まれていた本が減っていきます（笑）。
近頃、読書をする気力がめっきり無くなっていたのが嘘のようです。

そして、今までちょっと長いから、なかなか読む気が起きなかった「深海のイール」をやっと読み終えました。
高校くらいまでだったら、勉強もそっちのけで、２日くらいで読みきっていただろうに・・・。

それにしても久しぶりに、面白い本SF小説を読みました。
中学、高校と、読み漁っていた小松左京の小説たちを思い出しました。
 

 

しっかりした科学的な根拠が、津波などの自然災害の描写を迫力あるものにしてくれています。
人類誕生以前から深海に生息していた知的生命体、人間と全く異質な価値観を持ったこのイールとどうやって対話をし、分かり合っていくのか。
そういう話を期待して呼んでいたのですが、なんというか最終的には、ハリウッド映画のような印象を持ちました。
上巻丸々使った、地球規模で何か大変なことが起きているという描写はすごく気に入り、中巻でイールの正体を科学者たちが、予測し、裏づけを取ろうとする姿はなかなか、緊張して、読み進めることが出来ました。
しかし、下巻に入ってから、ありがちというか、アクション映画のようになってしまいました。
それはそれで面白かったのですが、結局はただの娯楽小説でした。
自分が期待していたのが、異質の知的生命体とのコンタクトというか交流で、どうやって人間がイールに攻撃をやめさせるのかだったので、この部分がちょっと駆け足気味で少し残念でした。
しかし、久しぶりに物語にぐいぐいと引き込まれ、一気に読めてしまうほど大変面白かったです。
後、この本、上中下と三冊横に並べると、目玉が書いてあって面白いですね。