みかん×電子レンジ＝？

某日某所、私は甘くないみかんと遭遇した。
そう、そのみかんは、香りや酸味は申し分ないものの、甘味が全くないものだった。


















そこで私は、秘密兵器を用意した。
その名も、電子レンジ！
食材は温めれば、甘味が増すという思い込みのもと、実験は決行された。

まず、みかんの皮をむき、食べ比べのために、半分にする。









そして、片割れを電子レンジに入れてスタンバイ。








時間は30秒！
それではスタート！









電磁波の攻撃に苦しむみかん。
一つ一つの実に分裂し、さらには液体を噴出し、苦しむみかん。
そして、30秒がたった。









30秒間の電磁波嵐を堪えきったみかん。
湯気を出しながら、あたりに甘酸っぱい香りが漂う。
はたしてどのように味が変化したのか？

私は、警戒しながらも、早速、一粒食べてみた。
その瞬間、みかんの甘酸っぱい香り以外に、明らかに違う香り、味がしたのだ。
それは、なんとイモだ。
サツマイモ、それもそこまで甘くないイモの香りと味がするのだ。
何だこれは、と予想外のみかんの変化に戸惑いつつも、そのみかんを噛んだ。
私は、油断していた。
みかんを噛んだ瞬間、みかんは最後の抵抗を試みたのだった。
みかんの袋の中にある、熱い液体を口の中に噴出したのだ。
私は、危うくみかんを吐き出してしまうところだったが、みかんの抵抗にめげず、それを噛み、飲み込んだ。

こうして、みかんを電子レンジで温めたら甘くなるのか？という実験は終わった。
みかんの食感を残しつつ、甘くないイモへと味が変化したことには驚いたものの、結果としては、たいして甘くならなかった。
私は少し落胆しつつも、この味の変化については、大いに満足し、ここに書き残すこととする。

※実験で使用したみかんはスタッフがおいしくいただきました。
　この実験を行う場合は、あたりを汚す危険があるので、雑巾を用意してから行ってください。
　最低でも電子レンジの中はみかんの汁で汚れます。
　また、みかんはすごく熱くなるので、火傷に十分注意してください。